フクオカーナ中山

KEIGO YAMAMAOTO

2008年05月08日 10:42



写真の選手は、C.A.フクオカーナの11番中山。
ガッツマンとして、選手やサポーターからも愛されている。
その中山も今シーズン新体制では、新加入の選手とのチーム内の競走でモチベーションを下げていた。
実際、開幕直前の4/20に行なわれた【コパJAL】という大会では、1分も出場機会を与えられず、気持ちが切れて移籍も考えていたらしい。
納得の行かなかった中山は、その場から逃げ出さずに努力することを選んだ。
20人以上メンバーがいる中で、ゴレイロ以外でベンチに入れるのは10人のみ。どの世界でもそうだが厳しい世界である。ましては、昨年のフクオカーナでは考えられないぐらい選手層が厚くなっているわけだし。
しかし、そこから彼のチャレンジは始まった。
一番仲の良かった井口が移籍して、中山自身そこから意識が変わったように見えた。
その日からの練習は、チーム戦術をもっと理解し、欠点を修正することを意識して、彼なりに努力している姿が練習の合間合間で見受けられた。
それでもこの県リーグ1部の世界は2部と違って厳しいわけだし、相手はあの強豪Hiroka=Z/ヒロカーズだったので、正直厳しいかなとも感じていた。
しかし、中山は色んな思いや気持ちを背負って、開幕戦のコートに立つことができて、チームの勝利にも貢献した。
自分自身も試合当日までメンバーを知らされていなかったので、中山が選ばれた時は嬉しかった。
多分、監督も中山のそういう成長を陰で見ていたのだろう。





そしてそんな中山、知っていたのか知らなかったのか分からないが、コート上でHiroka=Z/ヒロカーズの4番の原秀治選手との対決が実現した時は、自分自身が試合中に感極まって涙が出そうになった。

原秀治は、筑陽学園のスター選手で、卒業後はJリーガーにもなった選手である。
フクオカーナの中山は、年代は全然違うけど筑陽学園のサッカー部で、3年間ベンチにも入れなかった選手である。
中山にとっては偉大なる先輩と同じコートに立ち、正面から立ち向かっていく姿は、ずっと自分の胸に残っていると思います。


今週から第2節に向かってスタートしているフクオカーナ。
次節は、中山も含めてまだ誰がメンバーに入れるか分からない状態。
昨年まで全く無かった競争が、チーム内に生まれチーム全体のレベルが少しずつ上がってきているのは確か。


とにかく、第2節6/29(日)に向けて、良い準備をしていきたいと思います。










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