2008年01月22日

俺のC.A.フクオカーナであり、みんなのフクオカーナ

俺のC.A.フクオカーナであり、みんなのフクオカーナ
クラブ創設しての最初のシーズンの一年間、C.A.フクオカーナの応援本当にありがとうございました。

色んな思いが詰まって、クラブ・アトレティコ・フクオカーナを2007年にスタートさせた。
別に強いドリームチームを作りたいわけでもなければ、勝ちにこだわるチームを作ることが目的ではなかった。

一昨年にスペインでフットサルのスペインリーグを観てきて、すごく刺激を受けたのを覚えている。
それはアリーナの中で今にもヨロヨロいきそうなサポーターの爺さんが、立ち上がってレフェリーのファールの判定に抗議している光景だった。
愛するフットサルクラブのために、体を張ってすごい形相だった。
そこで自分が感じたのは、そのクラブとエンブレムへの愛と家族のような関係だった。
とにかく、そこで見た歴史のある文化とJリーグの理念と照らし合わせながら、自分の頭の中で考えていた。

スペインから日本に帰って来て、ずっとそのことが頭の中から離れることは無かった。
そして、その光景はどこかでみた光景にも似ていた。
以前、アルゼンチンに行った時に、当時アルゼンチン2部リーグのC.A.ディフェンソーレの試合を観に行った時も同じ感情を持った。
あの時感じたのは、平日の昼間にリーグ戦があって、その試合に大の大人たちが本気で歌を歌って応援している光景だった。
平日の昼間に仕事は???と思ったけど、彼らにとっては愛するクラブがリーグ戦を戦っているわけで、そんなのは関係ない様子だった。
とにかくずっと、『愛するクラブ=自分』とか『サポーター=家族』とか色々なキーワードが常に自分の心の中に残っていた。
Jリーグの理念の中にもその辺のキーワードがあるかもしれないけど、実際その理念が浸透しているクラブはないと思う。
『サポーター=家族』という言葉を聞くけど、言葉だけが先走っていることが多い。


自分の人生で大きな影響を与えてくれたのが、サッカーという素晴らしいスポーツとアビスパ福岡の存在だった。
そして、サッカーやアビスパを通じて、いろんなところを日本中から世界中を駆け巡り、色んな人と出会って、たくさんの経験をさせてもらった。
そこで感じたのが、地元・福岡の町の素晴らしさだった。
とにかく、自分を育ててくれた地元福岡の町への感謝の気持ちで一杯でいつか自分の経験を活かして恩返しをしたかった。
だから、サッカーに関しては、アビスパ福岡を死ぬまでサポートし続けることと、もっと自分が踏み込んで直接伝えるには、自分でクラブをつくるのもまた違う楽しみも増えて、やりがいもあると考えた。
それがサッカーだとアビスパ福岡で十分なので、一般市民にももっと身近なスポーツであるフットサルを通じて何か恩返ししたいと思い立って立ち上げたのが、クラブ・アトレティコ・フクオカーナだった。

ようやく踏ん切りがついて、クラブ・アトレティコ・フクオカーナを結成して、フットサルという競技の福岡県リーグ2部に参入して、「クラブ・アトレティコ」即ち「総合スポーツクラブ」を目指すことを目的にスタートさせた。

だから、強いチームを作ることや高いレベルでフットサルをやることが目的ではなかった。
C.A.フクオカーナのクラブの理念は、『地域密着とサポーターは家族』である。
この一年間、アマチュアの選手たちに『サポーターの存在意義』をずっと伝えていった。
テーマは「なぜ、他人の君らをサポーターが応援してくれるのか?」
答えは、「C.A.フクオカーナを山本圭吾が創ったクラブだからではない」ということを強く伝えた。
昨日、高原というフクオカーナのサポーターが選手に向かって「俺は、圭吾さんのチームやけん、君らを応援しよるわけではない」と言っていた。
いつも応援してくれている西川さんの日記にも「フクオカーナを応援する理由は、山本圭吾が創ったクラブだからという理由ではない」と書いてくれていた。
サポーターの高原や山口が言ってくれた言葉は、「フクオカーナは、圭吾さんのチームではなく、自分のクラブです」と言ってくれた時は、嬉しかった。
フクオカーナを応援してくれている人たちのアイデンティティは、「C.A.フクオカーナの理念に共感して」ということだったので、このクラブ理念は間違いないと確信を持てた。



最初のきっかけは、圭吾が創った話題のクラブでも何でもいい。昨日もたくさんのサポーターの他にも興味を持ってホークスタウンに観戦に見に来てくれた人が大勢いた。
その中から、一人でももっと興味を持って、C.A.フクオカーナを応援してくれるようになれば、その人にとって立派に自分のクラブになると思う。
昨日でも印象的だったのが、サポーターの人たちが勝ち点の計算をしたり、どうしたら1部に昇格できるか必死にシュミレーションを立てて計算していた光景は、まさに自分のクラブになる一歩手前の光景に見えた。
だからその人たちにとって、応援しているクラブのカテゴリーは、プロだろうが、アマチュアだろうが、JだろうがFだろうが、福岡県リーグ2部であろうが関係なかった。
クラブがサポーターを最大限に必要として、サポーターもクラブに忠誠を誓う関係にカテゴリーは関係ない。
福岡県リーグ2部を馬鹿にしている人がいるかもしれない。そういう人でも、昨日の試合を実際に見たら絶対に驚くと思う。
県リーグ2部ではありえない雰囲気で素晴らしい試合だった。

ただ、せっかくなので、県リーグ2部よりは、1部の方が良いわけで、県リーグ1部よりは、九州リーグの舞台で試合を見せる方が応援してもらっているサポーターもやりがいがあるわけである。
だから、選手もサポーターも同じ目標に向かって熱くなれると思う。



とにかく、やっと歩き始めたC.A.フクオカーナ。他のクラブやチームとは少し目指しているところが違う。
強いクラブになることに越したことはないけど、常にサポーターを家族としてリスペクトして、一緒に成長して行き、自分が海外で見てきた総合スポーツを目指して、愛する福岡の町に少しでも恩返しできたらと思う。


そんな理念に共感してもらえれば、少しでも興味を持ってもらって、来期のクラブ・アトレティコ・フクオカーナを応援してもらえればと思います。

でも、自分の本音は、アビスパ福岡に一日でも早くサッカー以外の競技部門を作ってもらいたい気持ちです。
だから、アルビレックス新潟や湘南ベルマーレが本当に羨ましい。
いつの日かC.A.フクオカーナにも下部組織やバレーボールチームとかの競技部門ができるのが夢です。


そして、フクオカーナの選手たちにももっと伝えたいと思うことがある。
それは、選手諸君は今後チームを移籍することがあっても、サポーターは、C.A.フクオカーナを選んだからには、応援するチームを移籍することは絶対にないということを。
それは、アマチュアクラブであろうがプロクラブであろうが、海外では当たり前のこと。
もう一つは、サポーターが求めているもの。
フクオカーナを見に来てくれたり、応援てくれるサポーターは、君らに高いレベルのフットサルを求めてそれを見ることを目的に来ているわけではないこと。
レベルの高いフットサルが見たければ、九州リーグNo.1のスポルバ21などの試合とかFリーグの試合を観に行けばいいだけのこと。
しかし、サポーターが求めているのはそういうことではない。
選手たちがフクオカーナのエンブレムに誇りを持ち、選手全員がサポーターの気持ちを背負って気持ちを前面に出して戦ってくれること。
サポーターは、それが見たいのである。
だから、昨日の試合は結果はドローだったけど、見に来てくれたサポーターにメッセージを伝えることが出来たのが良かった。
これからも、選手とサポーターがお互いを必要として相思相愛の関係を深め、福岡の町に理想的な地域密着型のクラブとして成長していきたいと思います。


だから今度、私と会う機会があった時は、『今度、フクオカーナのフットサルを一度観に行ってみたいんですけど…』と声を掛けてくれたら嬉しいです。


写真は、昨日Rekindle戦でヘディングというか頭に当たっただけ?の逆転ゴールを決めたフクオカーナの中山選手(筑陽学園サッカー部出身)
サポーターの心の中に残るゴールという素晴らしいプレゼントをありがとう。


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Posted by KEIGO YAMAMAOTO at 03:02 │Club Atletico フクオカーナ