2008年05月26日
プライド


昨夜の意見交換会の後のミーティングでは、やはりクラブの首脳陣がサポーターを馬鹿にした回答に対して到底納得できないという結論に達し、きちんとした説明を受けるまではいつも通り応援することは出来ないという意見ばかりだった。
あんな馬鹿げた回答で、サポーターがそれを受け入れてそのままいつも通り応援することは、とてもじゃないけど出来なかった。
しかしながら、アビスパサポーターとしてこの危機的状況で選手に対して力になってやれないことは非常に悩んだけど、いい加減なフロントに対する意思表示をすることは、今後のアビスパの未来の為にも重要だったので、やむを得ず断腸の思いで横断幕を一切出さず、鳴り物を使ったりいつも通りの声でサポートをすることを見合わせる決断をした。
そしてその後、ベテラン選手にこの決定事項を伝えた。
選手もプロなので「サポーターの辛い気持ちも十分に理解できる。自分らはサポーターの為にもピッチで結果を出すのみ」と答えてくれて、他の選手にも事情を伝えてくれると言ってくれた。
とにかく、どういう状況でも選手とサポーターの信頼関係は崩れてはいけないと考えていたし、応援したいのに応援できないこの状況を選手たちが理解してくれたのが救いだった。
試合前にこの旨を各サポーター団体でミーティングして、各団体ともほぼ同じ気持ちであるという意思確認をすることが出来た。
強制とかではないけど、この日のサポーター団体の応援は拍手や手拍子のみでやることが決まった。
いつもと違うスタジアムの雰囲気は、明らかに緊張感があった。選手たちも何かを感じていたと思う。
試合に関しては、90分気を抜かず戦い走り負けなかった。
スタジアムの雰囲気も選手たちの頑張りを認め、いつものサポーター団体のリードに頼るものではなく、自然発生的に自分1人1人が拍手や手拍子に参加して雰囲気を作らなければならない意識が生まれて素晴らしいものになったと思う。
こういう時にこの雰囲気を作れた博多の森のサポーターって素晴らしいと改めて感じた瞬間でもあった。
それは、13年のこのクラブのサポーター1人1人がが培ってきたものだろう。
失礼な言い方かもしれないけど、まだ歴史の浅い新加入の熊本や岐阜のホームスタジアムでは、このような雰囲気は現時点で作れないと感じた。
フロントは腐りかけているけど、サポーターは捨てたもんじゃないと思った。
もし、この試合普通通りに応援していたら、あの緊張感のある博多の森の雰囲気は作れなかったと思うし、結果も勝てたかどうかは分からない。
とにかく、選手もサポーターも何かのきっかけになる試合だったことは間違いなかった。
特に、ジャンボは最高だったね。
全面に気持ちを出して、常に体を張ってプレーしていた。
そして、仙台の看板DFをちんちんに料理した後のジャンボのゴールは、サポーターへの最高の贈りものだった。
ゴールを決めた後、こっちに駆け寄って来たのも本当に嬉しかったね。

宮もっちゃんもこんな顔になっていた…。
とりあえず、今日の宮本です(笑)。
とにかく、こういう状況でも勝って良かったと思う。誰も自分のクラブが負けることを願うサポーターなんていない。
まあ、全てはゴリ神山の疑惑のPKのスーパーセーブが全てだったね。
せっかくの緊張感あるスタジアムの雰囲気も、負ければ全く意味がなくなってしまうわけだし、選手がプライドを見せてくれて良かったと思う。

当たり前のことだけど、仙台戦の1勝で問題は何も解決していない。
この勝利がリトバルスキー監督続投の信任を得たわけでもなく、社長の説明を受け入れたわけでも当然無かった。
しかしながら、この日の選手の頑張りを見て、サポーターとして応援したいのは当然のことだろう。
試合後は、バックスタンドに残っていたサポーターの意見を訊いて、昨日の意見交換会の監督続投問題の説明が足りなかったことを、田部GMに再度説明してもらうことにした。
田部GMの説明で、ある程度サポーターから理解が得られるのなら、再度腹を括って応援していくしかないという結論だった。
結果としての田部GMの説明は、本音を言うと頼りない回答だった。
伝えたいことは何となく分かるけど、今まで結果が出ていないだけに言葉に力が無かった。
我々は、振り回された猶予の3試合後の目標が欲しかった。正直、こんな馬鹿げたクラブなんか応援やってられるかと思ったりもした。
このまま普通に応援する=社長やフロント・監督を支持すると捉えられたくなかった。
弱気な田部GMだったけど、リティが「第2クールは7位ぐらいを目標にやる」と言っているので、再度騙されたつもりで気持ちを切り替えていくしかないと思った。
またGMの仕事として、「結果が出なかった場合は監督続投について再度考える」とサポーターの前で誓ってくれたので、その話を聞いた300人以上のサポーターも半信半疑ながらも少しずつ受け入れていこうとしてくれたと思う。
しかしながら、解決していない問題はこれから先もきちんと問題提起していかなければ意味が無いので、その辺は問題をすりかえられないようにしていくのがサポーターの役目だと思う。
今日は、選手のプライドで勝てた試合だった。
次節のダービーも、サポーターの気持ちを背負った熱い戦いを展開して必ず勝利して欲しいと願う。
そしてサポートも人任せではなく、サポーター1人1人がもっとアビスパを自分が勝たせる意識を高めることができれば、歌やコールがあろうが手拍子や拍手だけだろうが、緊張感のある素晴らしいスタジアムの雰囲気をもっと作れると思う。
最後に、ジャンボありがとう!
Posted by KEIGO YAMAMAOTO at 03:36
│アビスパ福岡